建安12(207)年、丁度曹操が青州を平定したのと同じ頃の話である。 劉備は黄巾の乱以降、各地を転々とし目立つ勢力とは成らなかったが、荊州の劉表を頼ってこの地に留まっていた。 頃を同じくして、その周辺では特記されぬような小さな規模の村や町の放火・強奪が次々に発生した。 規模の小とはいえその地に住む民たちには死活問題であったのだが、悲しい事にその事実が劉表に具体的に知らされる事は無かった。 相手が敵国の者と呼ばれる人間では無く、所在不明瞭の山賊だったからである。 その事を感づいて居た劉備は民への被害を極力押さえようとし、当時は数もそれ程ではなかった部下たちを従え、四方を奔走していた。 当時劉表の元で歓迎を受け、太ももに贅肉がついたなどと劉備はお偉方に笑い飛ばしていたが、それは平穏だったのは城壁の内側だけだった事をそれとなく伝えただけだった。 ―そしてこの日も晩に、名前も左程知られていない村が夜襲に遭い炎上した。 大往道を挟んで、宿屋やら民家やらから次々に赤い炎柱が立ち、民衆は右も左も分からぬまま逃げ惑った。 この辺りで有名だった豪商の邸からも、原型も確認出来ない程に柱が崩れて焼け落ちていった。 (―坊ちゃん!…何処!) その中に、邸の回廊のあいた隙間を縫う様にして走っている一匹の犬が居た。 もう既に屋根は無く天井は剥き出しとなり、炎柱の間から更けた空が覗いている。 どうやら、犬はこの商家の一人息子を捜している様子だった。 そしてこの犬は、恐らくこの家に飼われていたのだ。 「―あぁっ、…!!」 予想外の方向の炎の影から、細い子どもの声が上がった。 歳にして11、2歳過ぎたくらいだろうか。 (坊ちゃん!…無事で…) 良かった、と云う意味で二三発吠えようとしたが、続かなかった。 その子どもは左肩にひどく火傷を負っていたから。 「―…ひょっとしてぼくを…捜しに…」 どうしてまだ喋れるのだろうと不思議に思ってしまうほどであった。 (―坊ちゃん!ここに居たら危ない、逃げましょう!) と呼ばれた犬は目で訴えて1回吠えてみたが、辺りを見回すと既に四方の路が絶たれていた。 「ぼくは…もう…。…逃げて、君だけでも」 そう言うと、火の粉から尚も庇いながら、力無くの首元にもたれ掛かった後、それをすり抜けて横に倒れた。 (―しっかりして…坊ちゃん、だめ!…どうしよう…) そう混乱する自分自身も、火の熱さで意識が朦朧として来た頃だった。 「―誰か!誰かそこに居るのか!」 ひとりの男の声が外から聞こえて来た。 はその声を聞いた時『助かった』と思った。 ただ、若しかすると『自分は置いて行かれるかもしれない』と思った。 こんな自分自身の事だけで精一杯の御時世、人間が他人に助けてもらえるだけでもあり難き話であるから。 そして何より、『犬なら直ぐに隙間の間からでも走って逃げられる』と思われるのが普通だ。 しかし、実際は四方が炎ならば、振り切って逃げるのは人だろうが犬だろうが無理な話なのである。 (―人が、人が居るの!お願い、助けに来て!) それでもはこの家の番犬として、残った力を振り絞って必死に吠えた。 「今そっちまで行く、待っていなさい!」 その力強い返事と同時に、白い馬に跨った影が炎を割って自分たちのところまで飛び込んで来た。 赤い炎の中では、その姿は更に眩しく思えた。 成人はしていたが見目は若く、身体づきの立派な男だった。 鎧を着込んでいたので、何処かの武人かと思った。 「―大丈夫か!」 そう言うとひらりと馬上から飛び降り、先程の倒れた少年を抱き上げて馬に乗せた。 (―坊ちゃん…助かった…良かった。) そして男はそのまま火の当たらぬ所まで行く為、瞬時に自分に背を向けるかと思われた。 ―番犬として、主人の無事を確認した後はそう思わなければならなかった。 ふと足元が軽くなった。 しかしは気が付くと、その男の両腕に抱えられていたのだ。 「―ありがとう。…君のおかげだ」 彼女はこれまでに耳元で、力強い中にもこんなに優しい声を聞いた事は無かった。 頭を撫でて呉れるその掌は、自分の顔を包めるのではないかと思える程に大きかった。 「―後で手当てをしよう。…辛いが、もう少し頑張るんだ」 抱きかかえられたまま男にそう言われた後、は自分自身も倒れてくる柱に潰されそうになりながらも走って来て怪我をしていた事に気が付いた。 今の今迄ずっと、飼主の少年の事に必死過ぎたのだった。 その直後、自分の身に激しい痛みが襲いかかり、そのままその胸の中に倒れ込んだ。 男は少年を乗せて馬を走らせながらも、時折を気遣ってその背をさすった。 は薄れていた意識の中で、怪我をして吹き出ていた自分の血が、彼の鎧やその肩に回していた錦の白い布に汚く纏わりついてしまう事を申し訳無く思った。 それから意識が途切れ、は次の日の白昼まで何も記憶を覚えなかった。 溶けた泥のようになって寝台の上で眠り続けた。 しかし、不思議と怪我の痛みは感じていなかった。 (―私…寝ていた…?) 漸く意識を取り戻して眸を開くと、初めて見る部屋の風景だった。 視線を下に移すと、清潔な寝台の上に横たえられていた事を知った。 そういえば身体に包帯まで巻いてもらっている。 だが、自分の主人である少年はここには居ない。 (…ここ、知らない。何処なんだろう…) とにかく自分の身は安全だろうと云う事が確認出来たは、半分身を起こして左右を見渡そうとした。 その次の瞬間、傍らにあった人間の存在が目に飛び込み、縛られた様に身を固くした。 の隣で、昨晩自分と少年を助けてくれた「あの青年」が自分の方を向いて腕を枕とし、掛け布もせず静かに寝息を立てて居たのだ。 上掛けさえも身に着けておらず、これ迄の戦で精練されたと思われる美しい上半身が露になっていた。 彼女は今与えられた境遇に動揺しつつも、彼のその無防備な寝顔を見てこの部屋は恐らくこの男の自室なのだろうかと感じた。 (…どうしよう) が次の行動に迷っていた時、眠っていた男の眉が少しだけ動いた。 「…ん…。」 その時から徐々に差し込んで来ていた陽の光に気が付いたらしく、その次の瞬間で薄らとその瞳が開いた。 (…ああ…。) ―顔と顔が合った時、は漠然ながらも『なんと美しい男なのだろう』と思った。 元からの原石が美しいというよりは、それに加えてこれ迄によって更に堅実に磨き上げられ続けて来たようなそれであった。 実際、当時捨て置かれても文句の言えない境遇であった自分を救ってくれたのだから。 「―お早う」 昨晩逢った時に最初に聞いた鋭さを含んだ声とは異なり、少年とはまた違う、低くて落ち着いたそれで。 は、それと同時に男に自分の首の辺りを優しく撫でられ、もう一度寝台に崩れたくなった。 「…良かった…無事で」 同時に、柔らかく微笑むその表情に釘づけになっていた彼女に、男は静かに語りかけた。 「…外は、昨日の救援で人が溢れ返っていて手当てする場が無かったから…私の部屋に勝手に連れ込んでしまった。すまないね」 (―そんな。”すまない”だなんて…助けて下さって) 人間ならばここで首を振るのであるが、彼女にそれが出来たかは分からない。 お礼の意を伝えたくて仕方なかったが、尻尾を振る事しか出来ない。 彼はその姿を見て静かに体を起こした。 「君は…私の言う事がわかるのか?」 (…えっ?) そう言いながら、なおも顔に触れて来る男の掌の温もりに安心感を覚えながらも、初めての感触に身震いした。 これまでは、自分の世話を主にしていて呉れたのは飼っていた商家の一人息子の“坊ちゃん”と彼女が呼んで居た少年で、それはそれで大好きな存在だった。 しかし、今青年から与えられている感触はそれまでの少年の“楽しい”という感じのものとは異なり、どっちかというと心臓の鼓動が速くなって体が紅潮し、行動思考を奪ってしまいそうなそれだ。 は其の時夢と現の中間に居たが、ふと我に返った。 (―…そういえば!そういえば、坊ちゃんは!?) 急いで傍のもうひとつの存在を見上げた。 「…あの子の事かい?」 何故犬のの意思が彼に伝わるのかは全然分からなかった。 しかし二人で居るその場だけは、それを可能にする不思議な空気があったのだろうか。 その後男は一度目を閉じて静かに笑った。 「…大丈夫。私が先程見舞った時は、安静が必要だそうけれど、少しすれば歩けるようになると云う事だ。…ただ、民は一時的に保護されるかたちになる。あの沢山の中から捜し当てるのは難しいかもしれない」 (ああ。坊ちゃん…兎に角、大事は無いのね。…良かった。) ―でも、 ―でも、…私はまたひとりになってしまった。 は、これまでに野良犬を経て、何度も飼い主が変わった。 優しい飼い主に拾われた事も有ったが、家の貧しさ故に泣く泣く捨てられた。 裕福な家に居た頃も有ったが、何度も棒で叩かれたりした事に耐えきれず紐を食い千切って逃げた。 そして現在の商家の一人息子に拾われて、一応の番犬として昨日まで穏やかに時を過ごして居た。 昨日までは。 ―その家も、昨夜村ごと無くなってしまった。 (…どうしよう。私、これから) 自然と俯いてしまっていた言葉を使わない存在を、男は知らぬうちにそっと抱き締めてくれていた。 (…あったかい) 何と逞しくて、頼もしい腕なのだろう。 心地良くなり、そのままもう一度眠りたくなった。 は、実際にこの若者の腕の中で眠りにつくのはさぞかし身も心も美しいお嬢さんなのだろうかと思った。 立場をわきまえつつも、その存在が実際存在するとすれば境遇を少しだけ羨ましくも思った。 そんな時、部屋の外から銅鑼を打ち鳴らす様な威勢の良い声がした。 「おぅい―趙雲!居んのか?」 「…ええ、私はここに。何か?」 馴れたように瞬時に言葉を返してそっと身体をはなした後、その趙雲と呼ばれた男は上掛けを着込みながら部屋の戸まで歩いて行った。 (…趙雲…さま) は、恐らく趙雲というのがその男の名前なのだろうと思った。 不謹慎と思いながらも、その名前を何遍か自分の中で繰り返してみた。 部屋の前で彼を待っていたのは、熊の様に図太い体躯をしていかつい顔をした男だった。 趙雲も背が高く立派な見目をしていたが、彼は更に大きかった。 その顔からは、硬そうな大量の髯が無作法に生えている。 「―明日の昼前…えーとやべえ、何刻か忘れちまったが、軍議があるってよ。兄者が言ってたぜ」 「わかりました…けど、また随分と時間が適当ですね…」 まぁその辺の時間に行けばいいじゃねえか、とその男は笑いながら趙雲の肩をいい加減に叩いた。 どうやら自前の愛嬌だけはたんまりとあるらしい。 「なもんでよ、まあ意見があったらお前も一応纏めとけや、な?…あれ…お、お?おおぉ?」 そんな事を言いながら、そのいかつい男は、更にぐるぐるに大きくさせた目の上に手を当てながら趙雲の部屋の奥を興味深々に覗き込んだ。 「…どうしましたか、張飛殿」 趙雲も顔には出さなかったが少し緊張し、つられて部屋の中を振り返った。 どうやらあの熊の様な男は張飛という名前らしい。 実際は、関羽という男と共に劉備の義理の弟という存在になっているが、今は別にその事はどうでもいい。 彼は、奥の寝台に居るの存在に気が付いたようだった。 「…え。…あぁん…ンだよ、もォ、犬かよ!俺ァてっきり、お前が遂に『初めての女』でも連れ込んだのかと思ったんで、兄貴として喜んでやろうと思ったのによ。脱ぎやがって紛らわしいんだよ!」 「な、何言ってるんですか張飛殿!“初めて”って何なんですか!」 この時、この日初めて彼の声が高潮した。 「つうかよ趙雲、お前が脱皮した時はこっそり俺様に教えろよ、な?祝いの酒持ち込んでやるから。とか言い続けてもうその酒が十本くらい溜まってるぜ。ッカー!兄貴として気が気じゃねェよもう」 「張飛殿!勘弁して下さいよ!」 趙雲は慌てて自分より頭ひとつ背丈の大きい張飛の口を抑えた。 片目を瞑って冗談交じりの彼と異なり、趙雲にとってはこの件は冷汗ものらしい。 この二人のこういう掛け合いはしょっちゅうらしいが、しかし実際にお互いの探り合いはしないので、何処までが本当の事なのかはわからない。 ただ張飛が、普段仕事の事ばかりで真面目一徹を貫いている趙雲に冗談をふっかけるのが面白いらしくてやっているまでの話である。 「…はァ…。」 張飛が自室を離れた後、趙雲は一遍だけ口から大量の息を吐いた。 彼の事は嫌いではないし、寧ろ一番話を聞いてくれるので頼りにもして居るが、先程のような話を持ち出されると焦ってしまうという弱みを握られてしまい、劉備やらの前で酒のつまみにその話を出されでもしたらどうしようかと思ってしまうと、一気に疲れるのである。 しかし、流石の張飛でもその件はわきまえてくれているから大丈夫とは思っても、やはり焦るらしい。 寝台に背中を向けて座る彼を見つめ、は彼の違う一面を見付ける事が出来たようで、気付かれぬ様に笑ってみた。 そんな折だった。 「―。」 (…えっ!) 何故、彼は自分の名を知っているのだろう。 恐らく先程にでも、少年から聞かされたのだろうと思ったが、思わぬ時に名前を呼ばれたので舌を噛みそうになった。 それ程までにその時の彼の声は切なかった。 趙雲は趙雲で、彼女の名を呼びながら数刻前の事を思い出していた。 そして心の中で『嘘』をついた事をに詫びていた。 ―先程彼女に『大丈夫』と告げた少年は、先にもう空に旅立ってしまっていた事を。 少し時間を遡る。 が部屋でやっと眠りに就いた後、趙雲はその足で先程の、飼い主である少年の所へ向かっていた。 医者に少年の火傷の治療を先に頼んでいたが、駈け付けると少年に見せぬようにして趙雲に重い表情を向けて来た。 ―それは重度の火傷が致命的となり、少年が『もう助からない』という事を暗示していた。 顔こそ比較的無事だったものの、身体の半分以上が先程の火に炙られてしまっていた。 (…そんな…) 趙雲が表情を曇らせようとした時、その病床から小さい声が上がった。 「哥…大哥(お兄ちゃん)……。」 恐らく地獄のような痛みと戦いながらも、尚も彼の事を呼んでいた。 「…どうした?大丈夫だ。私はここにいる」 それを聞き汲んだ彼は、伸ばして来たその手を強く握り返した。 「大哥……。お願…い…、 …を」 「…あの犬の事かい?心配しなくていい。元気に眠ってる…君が火から護ってくれてたから」 趙雲はもうひとつの手で少年の顔に触れてみると、生きも絶え絶えに小さく頷いたのが分かった。 「ぼくは……、もう直ぐお父さんと…お母さんのところに行ける…。…でも、 …がひとりぼっちになっちゃ…う…。大…哥…だから…お願…」 ―この少年は、自分の死期さえも悟っていたのだ。 そして昨晩の火災で、父と母が自分より先に上に呼ばれた事も知っていた。 「…大丈夫だよ」 趙雲は立派過ぎる少年の態度に言葉を一瞬詰まらせたが、弱さを見せぬ様に優しく語りかけた。 「私が…これからずっとの傍に居る。淋しい思いはさせない。必ず。…護ってみせる」 それを聞いた少年の瞳は、安心したかのようにゆっくりと閉じられていった。 最後の瞬間、同時にその唇が微かに動いた。 「大…哥…」 ―ありがとう。 気が付くと、握っていたその手は冷たくなっていた。 「…子龍」 其の時、背後から歩み寄って趙雲を字で呼ぶ男がいた。 劉備だった。 完全に閉じ切れていなかった先程の少年の躯の瞳を、涙の跡を拭いながら掌で伏せてやった。 「…また一人…」 「殿…すみません…」 「…お前の所為ではないよ」 その後劉備は、己の力の無さに苦しさを覚えつつも、先程から俯いたまま僅かに震えていた趙雲の顔は見ないようにし、肩に一瞬だけ手を置いた。 「立派だった。…後で手厚く葬ってやりなさい」 「…はい…」 その頃、善の者が身罷ったときは、魂だけがすぐ先に昇り、そして再び護るべき者を見護る為に時折降りて来れるようになるという言い伝えが有った。 南の方角から予告せず吹いて来た風に、土に眠る前に少年の魂も先に空に舞い上がって行っただろうと医者が言った。 ―人は、幾つかの何かを護り通す為に生きるのだろう。 ―そして、それによって得た少しずつの幸福を分かち合って生きるのだろう。 ―恐らく、私に与えられているその中のひとつが、紛れも無くなのだ。 趙雲は意識を新たかにした後、目の前に居る茶色の愛らしい犬の頭を再び撫でた。 何か尊い存在に出逢えたような気分だった。 ―わたしも、これまでずっとひとりだったんだ。 「。…これからは私が、この趙子龍が君の傍に居よう。一緒に居てくれるかい?」 (…趙雲様…うれしい) は自分の境遇に泣きたくなる程の嬉しさを感じつつも、自分の様な犬ごときが良いのだろうか、と思ってしまった。 しかし逆に考えると、犬だからこそ趙雲は自分にこの様な姿を見せて呉れたのではないかと感じた。 そしてそのまま力強く抱き締めて来た彼の胸の中に再び顔を埋めた。 同年、趙雲の主君である劉備は隆中に隠棲していた賢人・諸葛亮を三顧の礼によって軍師として迎え入れ、その諸葛亮が「天下三分の計」を唱えた。 そしてその次の年の208年に荊州の劉表が没し、劉備は当陽で曹操の急襲を受けて敗走したが、長坂で彼の妻子を護り抜いたのが趙雲であった。 さらにこの年、赤壁で当時優勢だった曹操の大船団が呉の孫権と劉備の連合によって焼き討ちされ、国土は波瀾と共に新たな分岐点を迎える事になる。 しかしそんな激動の中でも、既にこの時名将の誉れ高かった趙雲が、一人身であっても心穏やかに過ごせる時間を持つ事が出来ていた理由は、彼自身と犬の以外は、当時周りの人間は誰一人として知らなかった。 ただ、 時折良く晴れた日に青年武将と犬一匹が、丘の上で老木にもたれ掛かり青々とした平原を静かに見つめて居た姿が、其処を通り過ぎて行く民たちの心を知らぬ間に和ませていたのは言う迄もない。 --------終劇-------- |